円形脱毛症になったら?
セファランチン
セファランチンが健保適用であり、内服ないし静注が行われる。
ステロイド
軽度の単発型では通常は外用ステロイド剤(塗り薬)が処方される。しかし、炎症が起こっているのは皮膚内部の毛母細胞であり、外用ステロイドの病巣レベルまでの浸透性はさして高くないため、塗り薬の効果はいまひとつの観がある。そのため、効果のある治療法としてはステロイドの局所注射や内服ステロイド剤の投与が行われており、内服ステロイド剤は重度の汎発型であっても大幅な改善が見られる。
なお、長期にわたるステロイドの内服は胃潰瘍、骨粗鬆症など全身的な副作用のリスクがあるため、短期間に留めることが多い。
免疫抑制剤
免疫抑制剤には、毛根を攻撃するリンパ球を減らす効果がある。汎発型では体内の白血球が過多状態になっている症例が多く、そのような治療に特に効果を発揮する。
PUVA療法
PUVA療法は紫外線を使った治療方法で、病巣部分にあてる事によって過剰化したリンパ球の抑制に効果がある。入院治療ではメインの治療法としてよく使われており、外来では難しい全身治療で効果を発揮する。
局所免疫療法
局所免疫療法(かぶれ療法)は、スクアレン酸ジブチルエステル(SADBE)、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)などを用いて人工的にかぶれさせ、毛根を攻撃するリンパ球をかぶれた部分の治療に向かわせるという治療法で、比較的副作用が少なく小児にも適応となる治療として日本でも徐々に普及してきている。ただしアトピー皮膚炎が併発してる場合、悪化する可能性があるほか、ステロイド療法やPUVA療法など他の多くの治療法との併用は出来ない。
その他の治療法
液体窒素療法、ドライアイス療法、漢方薬療法などがある。
その他
円形脱毛症は、痒みや痛みなど日常生活に障害を及ぼすような影響がないため軽視されがちだが、頭髪や体毛を全て失うというのは本人にとってショックが大きく、引きこもりになったり、他人の視線に恐怖を覚える視線恐怖症や対人恐怖症になるケースも多く、それがまたストレスとなり治療の妨げになってしまう事もあり、治療には周囲も気遣う必要がある。
鑑別診断
* 抜毛症 : 自分で自分の毛を抜いてしまう精神疾患。小児に多い。
* ケルズス禿瘡:頭部白癬(シラクモ)の重症型で容易に毛が抜ける。
* 甲状腺機能亢進症 : 合併症として脱毛あり。
* 全身性エリテマトーデス : 合併症として脱毛あり。
『ウィキペディア(Wikipedia)』参照